熊野三山 ―熊野古道を歩いて― 一日目
行ってきましたーーー熊野三山!
昨年の暮れ仲間4人で高野山を訪れ、紀伊山地の霊場を自分の足で歩いてみたいと思っていました。
今回はその仲間の1人と二人旅。
紀伊山地の霊場と参詣道は、「吉野・大峯」、「熊野三山」、「高野山」の三つの「山岳霊場」とそこに至る「参詣道」のことを指しますが、今回は念願の「熊野三山」めぐり。
「熊野三山」は、紀伊山地の南東部にあり、相互に20~40キロメートルの距離を隔てて位置する「熊野本宮大社」、「熊野速玉大社」、「熊野那智大社」の三社と「青岸渡寺」及び「補陀洛山寺」の二寺からなり、「熊野参詣道中辺路」によって相互に結ばれています。
このルートになるべく忠実に歩いてみました。
前日の夜、横浜から夜行バスで和歌山へ。
和歌山から紀伊田辺までは、くろしおの切符を予約していましたが、思いがけずバスが一時間近く早く到着。くろしおをキャンセルして、前倒しで早い電車に飛び乗りました。
紀伊田辺からはまたバスを乗り継ぎ、いよいよ熊野の神域の入口とされる「滝尻王子跡」から10:30スタート!
少し歩くと、まずは胎内くぐり。
なかなか狭いです。
こうやって生まれてきたのかなぁ、なんて想像しながら、這いつくばってなんとかクリア。
モデルコースとして、滝尻から近露までが一日コースなのですが、その後、どんなにしんどいのかわかってなかった私たちは、継桜王子跡まで、一日コースに設定していました。
近露までの道のりは、アップダウンが急でかなりハードなコースだと知ったのは歩いてから、あとのまつりです。
あまりのハードさに写真を撮ることを忘れ、一番訴えたいいい写真がないのが残念。
でも気がつくと、いつも蝶が私たちの道案内をしてくれるが如く、少し前を道なりにひらひらと飛んでいました。
途中見晴らしのいい展望台で、滝尻で買ったお弁当をほおばり、お茶屋さんのかわいいおばあちゃん二人とトークタイム。とっても上品で素敵な方たちでした。ああいうおばあちゃんになりたいね、って話しながら、いざ!再出発!
途中現れた高原熊野神社は、楚楚として気高く、なんともいい神社でした。



一日で継桜までは、さすがにやっぱ無理だわっ!ということで、バスに乗るため足早に歩き進めていましたが、近露まできて、やっとそうよーこういう道を想像してたのー!という道に。小川が流れそのせせらぎに酔いしれている暇はなく、黙々と歩く私たち。
近露まで何とか歩き通した私たちは、宿までバスに乗ることを選択したものの、バス停を間違え、バスにも乗り遅れる始末。はて・・・どうしようかと思い、「とにかく宿に電話しよう」ということで、近露のバス停から宿へTEL。
そしたら、なななんと!宿のほうがドタキャン・・・ちゃんと予約したはずなのに、「体調が悪いから悪いけど来てもらっても夕食は用意できないよ」と。「ななに~~?そんなのありかよ。。。」疲労困憊の私たちは、当然おなかもぺこぺこ。
「どうしよっか・・・(泣)」と言ってても仕方がない、ということで、近くの宿に部屋の空きがないか聞いてまわろうということに。そこで訪れたのが、月の家(つきのや)!近露のバス停のすぐ近くにあったんです。
がらがらがら~(扉を開け)、「すみませ~~ん」という問いかけに、奥からおじさんが登場。
「あの・・・予約取ってないんですが、今日泊めてもらえませんか?」と聞くと、「ええよ、部屋あるから、ま、あがりな」
私たち二人「良かった~~○○○○に予約してたのにキャンセルされちゃったんですーー」と事情を話したら、多くを語らず「ま、とにかくあがりな。」と促され二階の部屋に通されました。
お風呂は近くの「ひすいの湯」へ。
同じ宿のお客さんが一人入っていただけで、ほぼ貸しきり状態。窓を開けると雄大な山々と目前に流れる川の風景。
誰もいないしあけっぱにして、即席露天風呂に変身。ここのお湯、最高でした。明日の歩きに大きな不安を抱きつつ、お湯の中で入念な足腰のマッサージ。あまりの疲労に、明日は古道の途中はすっとばしてバスに乗ろうということで二人意見はまとまり、体も癒され最高に気持ちよくなったところで、もちろん乾杯。お風呂のすぐ外にビールの看板。宿の夕食の前に、そりゃビールでしょ、ということで一杯。体にしみわたりました!
宿に帰ったら夕食ができていて、いきなりの客なのに、他のお客さんと変わらず用意してくださっていました。感謝感激!食べ始めると、さっきのおじさんが登場。おなかぺこぺこで夕食に目を奪われていた私でしたが、「今からちょっと説明するから」と言って登場した壁には、手書きの大きな中辺路マップ。かなりのネンキが入ってました。
熊野の成り立ち、その歴史、また中辺路について、熱く語るおじさんの自然に対する信仰心、情熱、そして私たちのように熊野にやってくる人たちへの大きな愛情、そして自分の信念を支えている厳しさでしょうか、どこか凛とした眼差しがなんとも言えず魅力的でした。
中辺路の説明のところで、私たち二人で明日はすっとばそうと思っていたところが、一番気持ちがいいところで、見所だというのを聞き、「えええええー!」まず第一の目的地、本宮のちょっと前から歩いて本宮へは歩きで到着したい、などと邪道な考えをめぐらしていた私たち。
明日長距離を歩く決断ができぬまま、おじさんの話を聞いていました。だって、足腰が死んでしまっていたから。。。
おじさんの話はどんどん盛り上がり、じゃ、明日の朝食は6時から、6時45分出発ですよ。
ここ近露から小広まで一般道になってしまっているところは、車で案内してあげるから、とおじさんが提案!
「え・・・決まり???」大きな不安がのしかかって、どうしよう、こうなったらやるしかなさそうだけど、明日の足腰の調子で最終決断にしよう、心の中で自分に言い聞かせていました。
おじさんは、なぜか私たちにとても親切にしてくれました。今までも飛び込みで来るお客さんはたくさんいるんけど、部屋が空いてても泊めない人は泊めないんだよ、と意味深なことを言っていました。
営業トークなんていう小賢しい芸当ができるタイプの人ではありません。そんな人ならドタキャンした宿のことを悪く言うでしょう。そんなことは一切言わず、できる最高のおもてなしをしてくださいました。
かえってドタキャンしてくれて良かったくらいです。あのおじさんに会えて。
もし熊野古道を歩くなら、是非近露の「月の家(つきのや)」で一泊、おすすめです!
私たち二人、体を休める宿と心温まるおもてなしに、あっという間に夢の中。。。
ただただ明日の自分の足腰の復活を祈って。。。
続く
| 固定リンク


コメント
さっそく読んでくれてありがとう。
ほんとお久しぶりです!
めちゃめちゃいい旅でした。次々UPします。
お楽しみに。
慧子
投稿: >nakinana4102さん | 2008年5月21日 (水) 00時09分
お久しぶりです。
ワクワクの紀行ですね。
早く続きが読みたいなぁ~~~♪
投稿: nakinana4102 | 2008年5月20日 (火) 20時55分